ブレーンストーミング
友人二人と「真剣10代しゃべり場」を見ていたら、友人の一人が「みんなちゃんと話聞いてて偉いなぁ」と、至極うらやましがっていた。比べて「朝まで生テレビ」とかはずいぶんひどい。みんな自分の意見を言いたいばかりで、ちっとも議論になっていない。
「ある程度、社会で経験を積んでくると、自分の中で『正解』ができてくるから、人の話を聞かないんだろうね。高校生はまだ色々迷ったり悩んだりしてるから、他人の話を真摯に聞けるというか」
まさにそうなんだろう。オレ達も既に、自分のやり方や考え方に一通りの答えを見出し始めていて、いくら話し合っても決着のつけようがないことが増え始めてる。
学生時代、ブレーンストーミングをやってみたいとずっと思っていた。ただ、みんな消極的な上、「意味がない」と考える人が多かったからできなかった。今となっては相手がいないし、学生時代とは別の意味で「意味がない」と考えてしまうだろう。
というような話をしたら、じゃあこの3人でやってみようかという話になり、唐突にブレーンストーミングが始まった。
- 議題
- 人に「良く見せる」にはどうしたらよいか
- ルール
- 相手の意見を否定しない
「やはり見た目は肝心だと思う」
「見た目を形造るのは内面だ」
「内面を磨くためにはどうすべきか」
「そもそも人に良く見せようと考えること自体、是か非か」
「自分のために相手に良く見せようと言うのは、空しい行為ではないのか」
「人のあらゆる行為は、全て自分のために行われる。相手のためを思って行動することも、結果として自分の利益として返ってくる」
「真摯な態度は人に好感を与える。逆に自分のためにだけ行動すれば、人はそれに気づくものだ」
こんな感じで進んでいくんだが、なぜか議題が二転三転。終いには悩み相談が始まる。
「ペアが練習をしようとしないのだがどうしたらいいのか」
喧喧囂囂。ただ、ブレーンストーミングって悩み相談に向いてるのかなと、ちょっとだけ思った。結局、判断するのは自分一人だし。