ふと思い出す、レジ袋の憂鬱

 おれはレジ袋が嫌いなので極力もらわないようにしてる。

 色々と荷物を持ち歩く癖があって、常時かばんを持ってるからそんなに問題はないし、詰めるかばんを持ってなくとも支障がなければ抱えて持ち帰る。*1

 2年くらい前だろうか、とある百貨店で「たこわさ」の瓶詰を買ったとき、紙袋*2に入れていたから何も言わなかったら、それをさらにレジ袋に入れられた。何も言わなかったおれも悪いが、明らかに過剰。さして大きくもない瓶一つ。デパートやなんかじゃ、そうされることは少ない。

 しかし問題は次である。悪いと思いつつ、「袋は要らない」と言ったら、「もう入れてしまいましたので、このままお持ち帰りください」ときたもんだ。茫然とした。なんたる言い草。腹が立ったが、レジ袋一つに抗議するのもなんなので(軟弱)、そのときはそのまま持ち帰った。

 コンビニではよくあることで、ペットボトル一つでも有無を言わさずレジ袋に突っ込む店員は多い。いや、一言断れよ、と思う。しかも入れてしまった後に要らないとか言うと、大抵嫌な顔をされる。

 難しい問題ではある。難点もある。

 一つ。一度何かを入れたレジ袋は、皺がつくから他の客には使えないとか。

 一つ。レジ袋に入れることで、「購入済み」を示せるとか。

 一つ。レジ袋を欲しい客もいるとか。西友では、そのへんに配慮して、「レジ袋要りませんカード」をレジに置いているが、コンビニでは使いようもないし。

 マニュアルってのは面倒なもんで、あるとそれに外れたことができない人は多い。しかしサービス業である以上、「客を不快にさせない」ってのは大原則だろう。しかも一応、環境に配慮した要求だ。ロボット三原則みたいに、「1に反しない限り」とか付け加えた方がいいんじゃないのか。まぁ、おれが何よりも先に「袋は要らない」と言っておけばいいんだが、面倒。

 そういや以前、神社の祭りを手伝ったとき、あんまり要領が悪いんで、神主に「マニュアル作った方がいいんじゃないっすかぁ」と言ったことがある(良い子は真似しないように。怖いもの知らずというか、礼を失している)。いわく、

「マニュアル作ってもね、その通り運ぶことなんてそうないからね。それにマニュアルがあると、みんなその通りにしか動かないでしょ」

 年の功。

*1:時折、後ろ指を指されることがあるが、ほっとけよ

*2:これもこれで問題ありだが、露に湿った瓶をそのまま普段の鞄に入れるのは抵抗がある