突然、中国語講座「値切りのコツ」

 よくサイトとか本では、「太貴了」(高すぎるよ!)って言うようなこと書いてあるが、実際使ってみると相手も慣れたもので、あまり効果がなかったりする。言いかたとか表情とかもあるんだろうけど、重要なのは「おれってば、別にここで買わなきゃいけない理由なんてないのよ」って雰囲気を常に醸し出すことだ。んで実際効果あるのは、「別了」(バイバイ)っつって去って行こうとするのがいい。「再見」なんて、可愛い言い方じゃないよ。「おたくみたいなぼったくりはうんざりだヨ」って雰囲気を醸し出しましょう。これで「ちょいとお待ちよ!」ってな感じで引き止められたら「好作了」。引き止められなかったら自分の腕を嘆いて別の店にアタックしましょう。没問題。そいつは日本でも売ってる。

 「別処」(よそ行くからいいよ)とかも効果あるね。みやげ物屋やってるような人たちにとっては一元でも多く売り上げたいわけだから、「どうせ金落とすなら是非うちに!」って思ってるわけだ。だから買わないかもって客よりも、「きっと買うんだろう」って客はなるべく手放したくないってのが人情。そこで「よそに行っちゃうかも」って焦りを生み出すのが秘訣ですな。

 概して日本人旅行者ってのは日本円で考えがちだから惑わされるけど、そこらの店なら五百円でフルコース食べられるような国。「日本円で二千円なら安いね」とか言ってる人はネギどころか鍋まで背負ってるカモなので気をつけましょう。おもちゃみたいな風水盤を120元とかふっかけてきても、たいてい一割の12元くらいまでは値切れる。慣れてくれば1、2元とかにもできる。気後れしないで、隣の店に「もう勘弁してやりなよ」って突っ込まれるぐらいまでは粘りましょう。

 あと、なるべく自分からは値段を言い出さないほうがいい。


 究極の手として、「じゃあ15元ね、どうぞ」って言われて「はい、10元」ってやる手もあるが、場合によっては悶着になるので気をつけましょう。