バッチスクリプトで変数を使う!?
他のプログラムで言う変数とWindows のバッチスクリプトで言う変数は異なる。
Windows のバッチスクリプトでは環境変数を利用する。従って、バッチスクリプトで環境変数を定義したり書き替えたりすると、Windows そのものに影響が出る。
これへの対処として、Windows でのバッチスクリプトには環境変数をローカル化するための命令が備わっている。
setlocal
setlocal 後、endlocal が実行されるか、「バッチスクリプトの終わりに達したとき」に「前の設定が復元」される*1まで、環境変数がローカル化される。
ちなみにLinux などのBash スクリプトでの環境変数は、export されるまではローカル化されているため、普段気に病む必要はない。*2
バッチ ファイルで環境変更のローカライズを開始します。SETLOCAL を実行した後で 変更した環境設定は、そのバッチ ファイルだけで有効です。前の設定を復元するときは ENDLOCAL を実行しなければなりません。バッチ スクリプトの終わりに達したとき、 暗示的な ENDLOCAL が、そのバッチ スクリプトによって発行されたすべての未完了の SETLOCAL コマンドのために実行されます。
SETLOCAL
コマンド拡張機能を有効にすると、SETLOCAL は次のように変更されます:
SETLOCAL バッチ コマンドは、オプション引数を受け取ることができます:
ENABLEEXTENSIONS / DISABLEEXTENSIONS は、コマンド処理機能を有効または無効にできます。詳細に ついては、CMD /? を参照してください。 ENABLEDELAYEDEXPANSION / DISABLEDELAYEDEXPANSION は、遅延環境変数の展開を有効または無効にできます。詳細 については、CMD /? を参照してください。これらの変更は、SETLOCAL コマンドの実行前の設定にかかわらず、対応する ENDLOCAL コマンドを実行するまで継続されます。SETLOCAL コマンドに引数を指定すると、ERRORLEVEL の値が設定されます。 2 つの有効な引数が指定された場合は 0、そうでない場合は 1 になります。 この機能をバッチ スクリプトで使って、拡張機能が利用可能かどうかを判断 することができます。それには、次のように入力します:
VERIFY OTHER 2>nul SETLOCAL ENABLEEXTENSIONS IF ERRORLEVEL 1 echo 拡張機能を有効にできませんこの方法が使えるのは、古いバージョンの CMD.EXE では、SETLOCAL はERRORLEVEL の値を設定しないためです。VERIFY コマンドに誤った引数を指定すると、ERRORLEVEL の値は 0 以外の値に初期化されます。