天神ってなんじゃ?

http://www.asahi-net.or.jp/~vm3s-kwkm/zue/gojou/index.html

 一般に天神と言うと菅原道真のことだが
 京都五條天神宮も上野五條天神社も元は菅原道真を祀っていたわけではないので、名前の天神の由来が菅原道真というのはおかしい
 京都五條天神宮の名前を五條天・神宮、上野五條天神社を五條天・神社とばらすと、んじゃ五條天ってなんじゃ?って話で
 ただ京都五條天神宮は「天使社」とも呼ばれているってことだから、やはり「五条」の「天使」が名前の由来ってことなのかしらん?
 ちなみに「五条」は平安京?で五条にあったからだろう。後鳥羽が改名したって話だし
 上野五條天神社がなんで「五条」なのかは、多分天海あたりがあやかってつけたってことで。

言語学というか民俗学というか

 上記参考にしている記事で「勧請」の可能性を示唆しているが、こと日本の歴史において「誰それがこうした」というのはあまり当てにならないと考えている。
 これは二松学舎時代に学んだ「興」の概念が元で、当時当たり前な風習や考え方で呼びや書きが変わるのは普通だったようだ。
 特に日本は*1「あやかる」というのが好きで、江戸時代には「あやかって」山ほど稲荷作ったりしてるし、神話や民話にも何がしか「あやかって」つけた名前や作った物語が数多く登場する。というか菅原道真を筆頭に、神って概念自体が「あやかった」ものだし。
 だから上野五條天神社が「五條天神社」なのは、寛永寺作ったときにスクナビコナ祀ってたからってことで、京都「五條天神宮」にあやかったんじゃないかな?
 尤もこの考え自体、江戸時代の江戸城の記録に因んでいるわけで、本当のところは誰にも分からないって話なわけだが。

*1:日本だけじゃないと思うが