CMのCMのCM

 CMをCMするなんてなぁ、妙なご時勢になったもんだ。

 CMをCMするってことは、CMをCMしないとCMを見てくれないんじゃないかってぇ、危惧があるってこと。まぁ、CMの効果なんてのは、疑われて久しいし。

 Mamo's うんちゃらだっけか、プロデューサーかなんかのブログで言ってたが、「何億も金つぎ込んだってぇ、実は広告効果があんまりないんですぅ」なんて当事者たちは信じたくはないだろうしねぃ。

 人間ってのは妙なもんで、目の前に明らかな問題とか不足とかつきつけられても、「信じたくない」とか「せっかくここまでやったんだし」とか「今までやってきたんだから」とかが、「根拠」につながってしまう。コンコルド現象。

 そして哀歌。CMを見てもらうためにCMしても意味がない。CMを見ない人はCMのCMを見ないでしょ。逆にCMのCMを見てる人はCMを見てるのよ。それにCMをじっくり見てもらったって、広告効果がそんなに上がるとは思えない。CMの出来を評価するってことは、広告主じゃなくて「CMを作った人」を評価してるわけで。

 まぁ、名前を覚えてもらうのが広告の第一だから、CMそのものに意味がないとは思えないけどね。とは言え、何億と金つぎ込むような代物でもないんじゃなかろうか。オレが子供の頃は、CMっつったらモデルの仕事だったし*1

 尤、CMが「流行る」のはミュージシャンや芸能人にとっては良いことだらう。覚えられてなんぼだし。

 さて、こんなしょーもないことをなんでわざわざ書いてるのかというと、オレが単に「これが作られるまでにはこんな苦労がありましたぁ」ってのが嫌いだから。

*1:これはあるモデル事務所での実感として。「当時」は仕事もモデルもごろごろしてたのに、つい数年前には食い扶持が減ったというか、モデル自体募らなくなった。バブルが弾けた影響もあるかもしれないが、子供タレントは増えてるんだよね